田井 靖久さん
受験回数:2回
行政書士を目指した理由
入管業務を主な仕事としている行政書士事務所を経営している知人から勧められたことがきっかけです。私は、法律関係の知識はほとんどなかったのですが、ビザ申請や呼び寄せなどの難しい案件が無事に通ったときに知人が我がことのように喜ぶ姿を見て、人の役に立つ仕事であるならば自分もやってみたいと考え、一からやるつもりで受験することを決めました。
クレアールを選んだ理由
私は1回目の受験で178点でしたので、180点の壁は身をもって感じました。惜しかったのではなく、自分の実力が足りなかったからこそ「あと2点」が取れなかったのです。聞いてみると178点で不合格だった方は少なくないようで、中には2年連続で178点という方もいるとお聞きしました。
あと2点を取るために自分に合った資格学校を探したところ、クレアールの通信講座を知りました。竹原先生の『非常識学習法』を読み、杉田先生の講義を視聴してみると、先生方の熱意とわかりやすい説明に魅力を感じました。講義の総時間数も他校と比較するとクレアールが圧倒的に長く、それにもかかわらず価格は手頃だったので受講を決めました。また、合格お祝い金制度や受講料返金制度があり、モチベーションアップにつながると考えました。今考えると、このときの選択が合格につながったと思います。
具体的な学習法
クレアールは、教材がはじめにドンと送られてくるのではなく、スケジュールに沿って一つずつ送られてくるので、進度がつかみやすかったです。どの科目においても、クレアールの教材をできるだけスケジュール通りこなしていくことが大切です。それが合格への近道です。
[民法]
試験に当たって一番不安に感じていたのは、民法の大改正でした。今まで勉強したことを一端白紙に戻して、新たにやるつもりで勉強を始めたのが12月。改正点の多さに途方もなく広い民法の海に放り出されたような気持ちになりました。そのネガティブな気持ちをポジティブなものに変えるため、民法を得意科目にしようと講義を集中して聞き、過去問や予想問題などに繰り返し取り組むことで自信をつけることができました。特に杉田先生の「基本講義」と竹原先生の「肢別論点マスター講義」が大きな力になりました。
[行政法]
行政法は得点源にしなくてはならない科目です。手続法・審査法・訴訟法の条文を何度も読みました。行政法は、過去問から多く出題されるのですが、すべてが過去問から出題されるわけではないので普段から条文に接することはとても大切だと思います。点数が伸び悩んでいたとき、条文を繰り返し読むことで少しずつ得点が上がってきました。
[記述]
9月に入ってからは記述の学習に力を注ぎました。記述マスターテキストを使った講義では、六法に線を引きながら重要条文を覚え、また、ノートに記述することで、あやふやだった知識を確実な知識へと定着させていくことができました。記述の学習は択一問題にも有効で、少しずつ正答率が上がっていくのが実感できました。
今年の本試験を振り返って
択一では、憲法が難化傾向にあるようです。反対に一般知識は常識的な問題が多かったように感じました。会社法は難問もありましたが解きやすい問題もありました。憲法が難しくなっていることから会社法は捨てることは絶対にせずに基礎的なことはしっかりと学習し、行政法や民法で取りこぼしのないようにするべきだと思います。
最後に
勉強は大変でしたが、学ぶことの楽しさも味わうこともできました。日々、小さな努力を積み重ねていくことが、最後は大きな力になります。皆さんの健闘を祈っております。